ゴールデンウィークのある日、唐突に思い立ってWena3を購入することに。私は生活の殆ど電子マネーで支払っているが、レジの前で常にスマホを握りしめて会計をするのが常々面倒に感じていたが、自分が求めている丁度良いスマートウォッチが無く、まあスマホがあれば会計できるから…とそこまで積極的に探してもいなかった。
スマートウォッチを一番初めに価格コムで調べた時から目についていた「Sony Wena3」。突然物欲が爆発してスマートウォッチ買う!となってつい買ってしまった。(とはいえ買い物に時間がかかるタイプなので一番初めに欲しいと思ってから何年か経過しているのだが)
開封!
マットな質感の高級感のある化粧箱で届いた。中にはスポンジが敷き詰められ、Wena3本体部分が一番最初に目につくようになっている。Amazonで注文したため、化粧箱の表面右上には注文用のシールが貼られていたが、綺麗にはがせるシールだったため箱が傷つくことはなかった。
購入当時、Amazonのセール価格で21,460円。ポイント還元と送料を鑑みると若干楽天の方が安かったのだが、プライム無料期間の翌日配送を使いたいこともあり、多少高いがAmazonで注文することにした。
付属品一覧
- Wena3 本体
- ラバーバンド、取り付け用金具
- 充電ケーブル (USB Type-C~Type-A)
- 充電用変換アダプタ (センサーライト~Type-C)
- 取扱説明書等
バンドの調整
1. バンドを切る
ラバーバンドの場合、長めのバンドが最初に梱包されている。このバンドは自分で切って調節することが出来る。スタートガイドに詳しい方法は書いてあるため、基本的にはそれらを確認しながら調整していく。
バンドを切る際には、バンドに裁断するため筋が刻まれているため、これに合わせてハサミでカットする。なるべく真っすぐに切るようにする。
2. 取り付け用金具を付ける
カット後、バンドの側面に小さな穴があるため、そこに取り付け用金具を差し込む。取り付け用金具はバンドの両端に差し込む必要がある。wena3とバンドを繋げるためのもの。
3. バンドと本体を接続する
取り付け用金具にヘラのような形のものがある。これを使って先ほど差し込んだ取り付け用金具をぐっと押し込むと、金具が伸縮するため、本体の穴(手前の穴)に取り付ける。片方は普通に斜めに向けて差し込み、もう片方はそのあとにヘラ状の金具で押し込むと良い。
出来上がるとこんな感じに。wena3本体が金属製の時計にあるような伸縮する機構を持つため、バンドはぴったりに調節すればよい。
充電方法
充電用変換コネクタが付属されているため、wena3の内側にあるセンサーに取り付けることでwena3への充電が可能になる。なお、一度満充電にすると1週間~2週間ほどはバッテリーが持つため、頻繁に充電する必要はない。取り付けには少しコツがいるが、ハマるとパチッと子気味のいい音が鳴る。
変換コネクタの側面にUSB Type-Cのインタフェースがあるため、これにケーブルを繋げば充電が可能。
Wena3 アプリ
ペアリング
Wena3とスマホをBluetoothでペアリング。ペアリング要求を行うと、Wena3にコードが表示されるため、スマホ側でこれを入力してペアリング許可。
アップデート・初期設定
その後、アップデートと初期設定が始まる。この時はWenaの操作を行わないようにする。(元々充電していてアップデートが走るのは問題ないが、この更新中に充電開始すると失敗するため注意する)
設定
完了したらwena3が使えるようになる。ディスプレイ設定や電子マネー、活動ログなど、自分の使いたい機能をアプリから設定する。
レビュー
バッテリーの持ちは最高!
Wena3はAppleWatch等と違い、バッテリーの持ちは最高に良い。まったく減らない。使用頻度にもよるが、大体2週間程度は持ってくれるため充電回数が少なくこちらの負担が少ない。
AppleWatchのような消費電力の大きい端末だと一日1回、スマホのような感覚で充電が必要となる。ルーティンに組み込まれてしまえばそこまで負担は無いと思うが、無ければ無い方が楽に決まっている。私のようにスマホ以外にもワイヤレスイヤホンを使っていたりすると、更にスマートウォッチまで充電しなければならないのはやはり負担になる。その点、Wena3はかなりバッテリーの持ちがよく、使用頻度が高い人でも1週間程度は持ちそうなほど。
対応電子マネーにSuicaと楽天Edyがある
交通系電子マネーのSuica、あとはおサイフリンクという古のアプリに紐づいている電子マネー(楽天Edy、iD、QUICPay等)が使える。
楽天EdyとSuicaは楽々
楽天EdyとSuicaは詰まることもなく普通にチャージして使えるようになった。ただ、SuicaはWena3のアプリからチャージ、楽天Edyはおサイフリンクというアプリからチャージするためチャージはやや面倒な印象だ。楽天Edyに至ってはチャージのたびに楽天のパスワードを求められる、生体認証もできないし。ただそれでもスマートウォッチでEdyを使う優位性があるため、一度に大きめの金額をチャージして、チャージ回数を減らすことで何とか対策している。
QUICPayは厳しい
QUICPayは登録できなかった。QUICPayで登録できるクレジットカードに大きな制限があるためだ。QUICPayで登録できるクレジットカードは、トヨタファイナンス、クレディセゾン、オリコ、SMBCファイナンスサービス(セディナ)、UCカード、UCS、アプラス、となっている。先述したクレジットカードの発行したQUICPayと連携する形式なのか、このクレジットカードを持っておらずApplePayと同じような手軽さで使えると思っていたためこれは残念だった。
活動ログはイマイチ
歩数計はまだしも、心拍数や睡眠時間等のヘルスケア系の情報取得は微妙だ。心拍数については私が普段から計測しているわけではないため真偽不明だが、とりあえず睡眠時間は正しく計測されていない。
また、BodyEnergyを計測する機能がある。活動中はエネルギーが減っていき、睡眠等の休息になると回復する、これによって現在どのくらいのエネルギーがあるのか(疲れているのか)割り出してくれる機能なのだが、睡眠時間を使ってもあまりエネルギーが回復しないためエネルギーの値がずっと0になっていたりして使えない。
まとめ
「スマートウォッチから電子マネーが使いたい!(Suicaや楽天Edy等) それ以外の機能はおまけ程度で良い」という人はWena3に向いている。また、自分の時計のベルトを替えるだけでスマートウォッチ化できるというコンセプトもとても良いため、使い続けたいお気に入りの時計がある人も向いている。
このWena3によくあるスマートウォッチとしての活動ログ等のヘルスケア機能を求める場合は全く向いていない。Wena3アプリの活動ログも運動して記録するような人にとっては物足りなそうな作りだ。AppleWatchや中華ウォッチの方がまだ良さげな印象。
ただ、私のように「スマートフォンを出して会計でずっと待機しているのが嫌だ」「さっと腕から決済したい」みたいな用途の人にとってはWena3は良い選択と言える。バッテリーの持ちも良く、スマートに決済できる。