私は有線でネットワークを引いていたが、ルータからの距離があるため、間にスイッチングハブを経由させていた。ところがこのスイッチングハブが原因でネットワークの回線速度が遅くなっており、見た目としても美しくないことから無線LANアダプタを購入することにした。
購入するにあたり色々調べていると、新しい通信規格である「IEEE802.11ax (Wi-Fi6)」は規格上の最大速度が9.6Gbpsで、従来のIEEE802.11ac(Wi-Fi5)の6.93Gbpsよりも大幅に上昇する。この通信規格については別に記事を作成したため是非閲覧してほしい。
TP-LINK Archer TX3000E
現在Wi-Fi6に対応している数少ない無線LANアダプタ。TP-LINKは1996年に中国で創業した企業で、無線LAN機器では42%と世界一のシェアを誇る。「Archer TX3000E」は2019年10月31日に国内発売した製品で、同性能の製品と比べてコストパフォーマンスが高いことが売り。
インターフェイス | PCI Express x1 |
寸法 | 95.2 x 120.8 x 21.5 mm |
Bluetoothバージョン | Bluetooth 5.0 Bluetooth 4.2 Bluetooth 4.0 |
チップセット | インテル Wi-Fi 6 チップセット |
ワイヤレス規格 | IEEE 802.11ax/ac/n/a 5 GHz IEEE 802.11ax/n/g/b 2.4 GHz |
信号レート | 5 GHz 11ax: 最大2402 Mbps(動的) 11ac: 最大1733 Mbps(動的) 11n: 最大300 Mbps(動的) 11a: 最大54 Mbps(動的) 2.4 GHz 11ax: 最大574 Mbps(動的) 11n: 最大300 Mbps(動的) 11g: 最大54 Mbps(動的) 11b: 最大11 Mbps(動的) |
開封!内容一覧
- Archer TX3000E
- 磁石付きの台座(+ 1m RFケーブル)
- 5 dBハイゲインアンテナ × 2
- ロープロファイルブラケット
- Bluetoothヘッダーケーブル
- 設定ガイド
- リソースCD
内容は上記の通りだ。PCI-Express x1をマザーボードに直接刺す内蔵タイプの無線LANアダプタのアンテナ付きだ。本体は赤いヒートシンクで覆われており、ヒートシンク中央には白色のTP-LINKロゴ、とてもカッコいい作りになっている。
取り付け方
1. Bluetooth用のヘッダーケーブルを接続
付属されているBluetooth用のヘッダーケーブルで、マザーボードのUSBコネクタと無線LANアダプタを接続させる。ロープロ用のブラケットに変える場合はUSBコネクタと接続する前に変更しておく。
2. PCIe x1ポートに接続
マザーボードのPCI Express x1に無線LANアダプタを刺す。
3. アンテナを接続
アンテナ台にアンテナを刺して組み立てた後、そのアンテナを無線LANアダプタと接続。アンテナは電波を拾う適当な場所に設置する。
PCを起動するとちゃんと無線LANも反応していた。Bluetoothの接続もばっちりだ。私はまだルータや契約など11axに対応していないので、その神髄を味わうことは出来ないが、環境が整い次第また記事を作成する予定だ。
ドライバのインストール
Windowsによって繋げただけで自動的にドライバがインストールされる場合もあるが、ドライバがダウンロードされずWi-Fi・Bluetoothが出現しない場合、ドライバのインストールを実施する。
ドライバのダウンロードURL→ https://www.tp-link.com/jp/support/download/archer-tx3000e/
はたして早いのか?速度計測
気にしている人も多いだろうから速度計測をしておく。
- 使用した測定サイトは「BNRスピードテスト」
- 測定は2台のPCを利用し、片方は「Archer TX3000E」、もう片方はTP-Linkの低価格帯無線LAN子機である「Archer T2U Nano」を使用
- PCを同時起動し、同じネットワークに接続した状態で、同時に測定開始する
TP-LINK Archer TX3000E
下り (Download) | 上り (Upload) | |
---|---|---|
1回目 | 313.46 Mbps | 191.21 Mbps |
2回目 | 321.66 Mbps | 49.76 Mbps |
3回目 | 303.2 Mbps | 136.65 Mbps |
TP-LINK Archer T2U Nano (\1490)
下り (Download) | 上り (Upload) | |
---|---|---|
1回目 | 9.6 Mbps | 136.65 Mbps |
2回目 | 20.13 Mbps | 145.93 Mbps |
3回目 | 12.35 Mbps | 139.44 Mbps |
まとめ
11axを使用する予定が無くても、このTX3000Eは非常にコスパが高くオススメだ。私も現在11axを使用することは出来ず、11acで使用しているがゲームで低pingが出せて非常に満足している。もちろん根幹であるプロバイダも重要だが、子機でここまで変わるとは思っていなかった。
良い買い物が出来て良かった良かった。TP-LINK安くてコスパ良いね~