スマートスピーカーとは
2014年にAmazon社が「Amazon Echo」を発売したことをきっかけに、GoogleやAppleといった大手企業が続々と自社のアシスタントAIを搭載したスピーカーを「スマートスピーカー」と称して発売しました。
スピーカーにAIを搭載し、日常会話や検索、ショッピングなどのアシスタント業務を行う機器として販売したものを「スマートスピーカー」といいます。
音声で操作を行うのでスマートフォンを取り出してアプリを操作する、などという手間が省け、スマートフォンよりも楽に行うことが出来ます。基本的な利用用途としては検索や買い物、音楽を聴くなどが主流ですが、両手を使わないで操作することが可能ですので、料理中のレシピ表示、キッチンタイマーなどにも便利に使えます。
現在主流のスマートスピーカーは3つ、Amazon社のAmazonEcho、Google社のGoogleHome、LINE社のClovaWAVEです。本記事ではそれぞれの特徴を解説していきます。
日本での普及は2017年秋
日本では2017年秋ごろから普及し始めましたが、2018年10月22日にMMD研究所が発表した15~69歳の男女5000人を対象とした市場調査ではスマートスピーカーの認知度は58.4%と約6割の人が「認知している」と回答しているのに対して、「利用している」と回答した人はその4.2%となりました。
AI/IoT分野が活発になってきたとはいえ、日本ではまだあまり普及していないと言えます。
スマートスピーカー一覧表
Amazon Echo | Google Home | LINE Clova WAVE | |
---|---|---|---|
販売価格 | 11,980円 | 15,120円 | 14,000円 |
廉価版 | Echo Dot (5,980円) | Home Mini (6,480円) | Clova Friends (8,640円) |
音楽 | Amazon Music | Google Play Music | LINE Music |
動画 | 無し | Youtube/Netflix | 無し |
本読み上げ | Audiobook(英語版限定) | Kindle | 童話 |
音声認識 | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
拡張機能 | ★★★★★ (600以上) | ★★★★☆ (300以上) | 無し |
サービス連携 | Amazonサービス連携可能 | Googleサービス連携可能 | LINE連携可能 |
特徴 | Amazonで音声買い物可能 | GoogleMapを使った案内 | バッテリー内蔵/赤外線機能 |
Amazon Echo
Amazon社が開発したスマートスピーカーで搭載しているAIはAlexaです。スマートスピーカー業界のパイオニアでAlexaのシェアは71%とかなり高い水準です。
2010年以降からマサチューセッツ州のケンブリッジとシリコンバレーのLab126のオフィスでたEchoの開発を開始し、2014年11月に初期モデルをプライム会員限定で発売しました。その後2015年6月に米国で広く入手出来るようになりました。
Google Home
Google社が開発したスマートスピーカーで搭載しているAIはGoogle Assistantです。大手のGoogleが開発していることもありシェアは15%とAlexaに次いで2番目です。現在もシェアを伸ばしています。
2016年5月の開発者向け会議Google I/Oで発表され、2016年11月にアメリカで発売されました。翌年にイギリス、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、日本でも発売しました。
LINE Clova WAVE
LNE社が開発したスマートスピーカーで搭載しているAIはClovaです。AlexaやGoogleHomeと異なりバッテリーを内蔵していることが特徴で持ち運びが可能です。
2017年7月に先行体験版の予約受付が開始され、2017年10月に正式版が発売されました。対応言語は日本語と韓国語で、メッセージアプリLINEとの連携を得意としており、また他キャラクターコラボも盛んに行っています。