Google AdsenceだかAnalyticsだかから、やたらと「AMP化したらこんなにいいことがあります!!」というプッシュを受けて、ブログの速度が気になっていた私は「だったらやってみよう」と発起した。
のだが、数日後、私はAMPを辞めることにした。その理由を話していきたいと思う。
AMPは今の比にならない速度
AMPはとてもシンプルな画面で素早い画面表示を可能とするものだ。昨今、ページ読み込みに3秒以上掛かったら何十%のユーザーが離脱するだの、Googleがずいぶんと焦らせてくるが、確かに速度はSEOにおいて重要な要素の一つだ。
その点においてAMPは通常のWEBサイトの比にならないレベルの速度を誇る。本ブログは有名アフィリエイターひつじさんが作ったJINというテーマを利用しているが、このテーマは速度において大きく不利だ。私の環境では気付かなかったが、知人のPCを使ってブログを表示した際に5秒~10秒ほど掛かっていたと思う。これは流石に遅すぎる。
遅いということを自覚してからは、表示スピードテストを行ってみたり、画像の大きさをより小さくしてみたり、と試行錯誤してきたものの、やはり一番はAMPだろう、とAMPを使うに至った。
AMP対応
WordPressにAMPプラグイン追加
WordPressを使っていればAMPプラグインが追加されている。これを使うことにより簡単にAMP化することが出来るが、URLを単純にAMP化しただけではCSSで作ったレイアウトが崩れ、とても見にくいものになってしまう。
幸いなことに、本ブログはAMP化しても文字が分からないだとか被っているなどの致命的なレイアウト崩れは無かった。ただ、フォントや見出し、テーブルなど、ほとんどのレイアウトは綺麗に表示されていなかった。
この時は、このレイアウトは後からCSSで追加していけばいい、とのんきなことを考えていた。
CSSの変更
まず子テーマ(jin-child)のfunctioin.phpに、プラグインからコピーしたテーマファイル一式を読み込ませるような記述をし、jin-childにある/ampの編集を行った。
参考にしたのは「blacknikka」さんの記事。この方法であればプラグインの更新が行われても編集したものが保持されると考え、採用するに至った。この方法はすぐに実装できたし特に問題もなく使うことが出来た。
しかし何より面倒なのはCSSの部分。
見出しや段落、リストなどはすぐに実装することが出来た。しかし、プラグインtablepressを使ったテーブル、ブログカード、JINアイコン、ふきだしなど、実装する箇所があまりにも多すぎる。AMPは使うことが出来ないコードもあり、もはや数日で何とかできるような作業量ではない。
AMPで画像を表示するときは少し変わっていて、ブログカードは画像と文字部分に分断されておりクラスも異なる。ふきだしも同様に、画像を使っているものが軒並み面倒なことになっている。
そんなこんなである程度形になるようになってきたのだが…。
AMP対応後
PV、収益が半減
まず何より数日後、PVが半減したことを受けて驚いた。どうやら、AMP化したサイトはGoogle Analyticsに反映されず、検索エンジンやSNSなどのAMPが優先される場合のPVが無くなっていたようだ。
wordpressのAMPプラグインにある「Analytics」の設定をすれば反映されるようになる。しかしAdsenceは指定のコードを入力しても広告が表示されず、結果的に収益が激減。
SEOに特に効果なし
有効にしたものの、それほどSEOに効果が無いように思える。遅いとは思っていたが、実はSEOに影響するほど私のブログは重くないのかもしれない。
軽い気持ちでAMP化するもんじゃない
試しにAMP化してみようかなーという軽い気持ちで行うものではなく、ある程度固い意志をもって行うものだと感じた。
正直私はエンジニアだが自分のブログをがっつりプログラミングする気にはなれない。そもそもプログラミングしなくて良いように有料テーマを使っているのに、AMP化は一から全て自分でカスタマイズしなければならない。JINが今後AMP化する可能性もあるだろうし、もしくは私がAMP化に対応した速いテーマに切り替えるという可能性もある。
5Gだって始まるのに、と思いつつ途中まで作業したが、結局戻したため無駄な作業になってしまった。精々記事として埋葬しようと思い今書いている。
読者の方は「軽い気持ちでAMP化しないように」!