概要説明
MicrosoftStoreで配布されているXboxGamePassに対応したゲームを遊べる「Xbox」アプリだが、このアプリでPCゲームを遊ぶと自動的に以下のフォルダ・ファイルが作成される。
- ProgramFiles\ModifiableWindowsApps
- XboxGames
- WindowsApps
- .GamingRoot (隠しファイル)
これらのファイルの所有者は「SYSTEM」や「TrustedInstaller」等になっており管理者(Administorator)より上の権限を持つため、自身が管理者であっても削除することが出来ない。また、これらの権限を変更して削除やフォーマットを行っても、何度も復活してくるため削除困難となっている。今回はこれらのファイルの削除方法について記録する。
上記ファイルやフォルダはXboxアプリでのゲームを行う場合は必要になるファイルになるため削除しないようにしてください。今回の手順はあくまでアンインストールしたのにずっと上記ファイルが作成され続けて困っている方向けの記事になっております。
PowerShellでGamingServicesを削除
PowerShellを管理者で起動
結論、上記ファイルが作成され続ける原因である「GamingServices」を削除する。削除には管理者権限でPowerShellを実行する必要がある。
PowerShellの起動については、スタートボタンをクリックすると「Windows PowerShell (管理者)」とあるため、これをクリックする。もしくはスタートの検索バーにPowerShellと入力し、右クリック>管理者で実行を選択する。
削除コマンドを入力
以下を入力し、Enterで実行を行う。実行完了まで数秒待つ。
get-appxpackage Microsoft.GamingServices | remove-AppxPackage -allusers
作成済みのファイルの削除
下記ファイルの削除を行う。先に説明した通り、これらのファイルの所有者は「SYSTEM」や「TrustedInstaller」等になっており管理者(Administorator)より上の権限を持つため、自身が管理者であっても削除することが出来ない。そのため、所有者を変更後、アクセス権を付与して削除を行う必要がある。
- Program Files\ModifiableWindowsApps
- XboxGames
- WindowsApps (C内にある当フォルダは削除しないでください)
- .GamingRoot
所有者の変更
該当のフォルダ(例:ProgramFiles)を右クリック>プロパティ>セキュリティ>詳細設定で「セキュリティの詳細設定」を開く。所有者の欄にある「変更」を選択する。
「ユーザーまたはグループの選択」にて、自身が含まれるユーザーまたはグループを入力し、「名前の確認」を行う。入力が正しい場合、下線が引かれる。
WindowsにMicrosoftアカウントでログインしている場合はMicrosoftアカウントのメールアドレスでも良いし、Administorator、Users等なんでも構わない。例として今回は「Users」に所有者を変更する。(Usersと入力後、名前の確認をクリック)
所有者の変更を行った後、「サブコンテナーとオブジェクトの所有者を置き換える」にチェックを打った後、「OK」で一度閉じる。
アクセス権の付与
所有者変更後、再度「セキュリティの詳細設定」を開き、アクセス権の付与を行う。
既にアクセス許可エントリに追加されている場合は編集を行い、追加されていない場合は編集を行う。なお、削除には「フルコントロール」や「変更」のアクセス権が必要になる。追加の「プリンシパル」で自身が含まれるユーザーやグループを最初に選択する必要があるだけで、基本は編集と変わらない。
適用先は「このフォルダー、サブフォルダーおよびファイル」、「フルコントロール」を選択しOKをクリック。
アクセス権が変更されていることを確認後、下部にある「子オブジェクトのアクセス許可エントリすべてを~」のチェックボックスを打ってOKをクリック。
ファイルを削除
上記の手順を削除できないそれぞれのファイル・フォルダに適用した後、通常通り右クリックで削除を行うことが出来るようになる。